「アメリカ留学って大体どれくらいの費用が必要なの?」、「できることなら費用を抑えたい」
留学を考えている方は、こんな悩みをお持ちでしょう。
いざ調べてみると「こんな費用払えないよ・・・」とその高さに驚きますよね。
場合によっては、アメリカ留学を諦めなくてはいけなかったり、期間の短縮が必要だったりと、思っていた留学ができない可能性も。
学生時代に私も、費用が原因で留学を断念しかけたことがありました。
そこで今回は、3社留学エージェントを経験してきた私が、留学相談で最も多い“アメリカ留学はいくらかかるのか“を具体的に説明していきます。
あなたが少しでも安くアメリカ留学できるよう、節約術も満載です。
実は、アメリカの費用は高いと思われがちですが、あなたの選択次第でより安く抑えることができるんです。
まずは、具体的にアメリカ留学では一体どのくらいの学費がかかるのか、そこから説明したいと思います。
アメリカ留学にかかる学費は?大学から語学学校まで徹底解説
アメリカ留学される方のほとんどが、留学費用に関して1度は悩むのではないでしょうか。
実は、アメリカ留学の費用の半分以上を占めているのが学費です。
つまり学費次第でアメリカ留学の費用が変わるといっても過言ではありません。
今のアメリカでは“学費が高い=教育の質が高い”というのが常識となってきており、年々学費は高くなってきています。
ただ、必ずしも“学費が高い=良い学校”というわけではなく、語学学校なのか、大学なのか、大学の中でも私立なのか州立なのか等、自分の目的によって行くべき学校の種類・費用は変わってきます。
そのため、アメリカ留学では自分の目的に沿った留学先を考えていくことが重要です。
そこでまずは、「学校の種類でどれくらい費用は変わるの?」という疑問に答えるべく、アメリカ留学費用を知る上で最も重要な要素である学費について、見ていきましょう。
①大学
大学は、アメリカでも日本と同じく学士号の取得を目指すのが一般的です。
しかしアメリカでは単に大学と言っても、4種類の大学が存在します。
ここではまず、大学の種類ごとの学費をお伝えしていきたいと思います。
・リベラル・アーツ・カレッジ 年間費用:約220万~460万円
幅広い分野の知識、教養を身に着けるよう様々な教育を受けることができるのがリベラル・アーツ・カレッジです。
小規模で教員との距離も近く、全寮制少人数教育となっていることから、サポートが非常に手厚いのが特徴です。
しかし、少人数できっちり勉強していくため費用が高くなる傾向にあります。
「アメリカ留学が初めてなので英語力が不安」、「強いサポートを受けながら勉強していきたい」という方におすすめです。
・私立総合大学 年間費用:320万円~470万円
日本でも有名なハーバード大学やイェール大学などが私立総合大学に分類されます。
アメリカの他の大学と比較しても、教授の質も高く、学生も非常に優秀ですが、その分かかる費用も高い傾向にあります。
中にはノーベル賞を目指して入学するという方もいる程です。
高いお金を払ってでも、ハイレベルな勉強をしたいという方向けになります。
・州立大学 年間費用:110万円~400万円
アメリカの州立大学は、その大学がある州に住んでいる人に対しては費用を安く設定しています。
しかし、留学生を含む州外の学生は3~4倍ほど高い費用がかかってしまう場合があります。
結果、州立大学でも私立大学並みの費用がかかるということもあるため、必ずしも州立だから安いとは言い切れません。
また規模も非常に大きく、1クラス300人を超すこともあります。
そのため、英語力に自信があり自分から積極的にコミュニケーションをとりに行ける方でないと、アメリカ留学先としては選びにくいかもしれません。
1度アメリカ等の留学を経験していて、ある程度英語はマスターしたけど、もっと色んな人と意見を出し合いながら一緒に勉強したい!という方にはおすすめです。
・コミュニティ・カレッジ 年間費用:55万円~140万円
コミュニティ・カレッジは公立の2年制の大学になります。
魅力は何と言っても学費の安さ。
学費の支払いが難しいという学生が、コミュニティ・カレッジを卒業後4年制の大学へ編入する形も非常に多くなっています。
私が相談を受けてきた中で、日本からアメリカの大学へ留学する大半の方が、コミュニティ・カレッジからの留学を始めています。
ただし、基本的にコミュニティ・カレッジは、その地域に住んでいる人たちを対象としている大学です。
つまり、“自宅から通学できる人”というのが基本になるため、大半は寮を備えていません。
そのため、アメリカ留学での滞在方法としてホームステイもしくはアパートが中心となることから、滞在費用も含めて費用を考えなくてはいけません。
②大学院
大学院というとどんな印象をお持ちでしょう?
「アメリカの大学院って入るのがかなり難しそう・・・」
「学費も相当かかるんじゃないの」
そのような印象をお持ちの方も多いことでしょう。
実際にそれは間違いではありません。
しかし、大学院でないと専門性を身に付けられない分野、また深く学びたいと考える方にアメリカの大学院はうってつけの場所です。
そんな方のために、アメリカの大学院の費用についても見ていきたいと思います。
・私立大学院 年間費用:275万円~495万円
アメリカの私立大学院は、少人数制の講義とスタッフによるきめ細かいサポートが大変人気となっています。
その分、私立大学院は州立大学院と比較すると学費は高めです。
アメリカの私立有名校になるとMBA取得までに100,000ドル(日本円で1,100万円)かかる場合もあるので、学費が高くなることは覚悟しておきましょう。
・州立大学院 年間費用:55万円~275万円
アメリカの州立大学院の魅力は、学費が安いことです。
ただし、学生数もかなり多くなるためサポート体制や設備という点では、私立の大学院には劣ると考えておいて下さい。
しかし中には、設備が充実している大学もあるため、費用だけでなく設備も合わせて考えてみると良いでしょう。
③アメリカの語学学校 月額費用:5~20万円
文字通り留学先のアメリカで、語学を学ぶための学校です。
“英語が苦手で・・・“という初心者の方から、上級者までレベルに合わせてコースを選ぶことができます。
大学や会社の長期休暇を使った短期留学でアメリカの語学学校に通っていたという方が、みなさんの周りにもいらっしゃるのではないでしょうか?
大学と比べても短期間で通える分、留学もしやすいというのがメリットです。
肝心なのは費用の面ですよね。
アメリカの語学学校の費用は年単位で決まっているわけではなく、留学期間と受ける授業の数で変わってきます。
また都市や語学学校によっても、費用の違いは出てきます。
さらに、学校によっては割引キャンペーンを行っていたり、期間が長くなればなるほど学費が割安になるケースがあったりと様々で、融通が利きやすくなっているのも特徴です。
そのためアメリカで語学学校への留学を検討している方は、期間や費用等留学エージェントに相談することをおすすめします。
以上が、アメリカ留学における学費の目安になります。
目的によって費用や期間等様々ですが、アメリカ留学費用の大半を占める重要な要素になります。
それぞれ比較した上で、アメリカでの留学先を改めて考えてみると「意外とここもいいかも?」ということもあります。
もう1度、学費を基に検討してみて下さいね。
ここまでは学費をメインにお話してきましたが、アメリカ留学にかかる費用はこれだけではありません。
アメリカ留学では学費以外にも様々な費用がかかってきます。
他には一体どんな費用がかかってくるのでしょうか。
ここからは、学費以外のアメリカ留学費用についてお話していきたいと思います。
徹底検証-学費以外にかかる費用-
アメリカ留学の相談を受けていると「意外と学費以外にも払わなきゃいけない費用が多いんですね」という驚きの声をよく聞きます。
学費以外にどのような費用がいくらかかるのか。
ここからは、その種類と必要になる金額の目安についてご説明致します。
これを見れば、あなたが具体的にアメリカ留学でいくら費用がかかるのか、はっきりとわかってくるでしょう。
①アメリカへの渡航費用 相場:15万円~20万円
留学時期と留学先で変わってきますが、日本とアメリカの航空券の相場は往復で15万円~20万円程となります。
渡航費は予約のタイミングやシーズンによって、変動が大きい部分。
早ければ早い程、より安い費用で航空券を手に入れる選択肢を増やすことができます。
旅行の時も、直前に決めるより早めに色んな航空会社を比較した方が安い航空券が見つかりますよね。
アメリカ留学の際も、それは同じことが言えます。
事前準備次第では、渡航費用は相場以下に抑えることが十分可能なポイントなります。
②アメリカでの滞在費用
アメリカの滞在方法は学生寮とホームステイの2種類に分けられます。
滞在方法で費用も変わってくるため、それぞれ見ていきたいと思います。
・学生寮 相場:月額55,000円~165,000円
学生寮があるかないかは、通う学校次第です。
田舎であれば月額55,000円くらい、大都市で165,000円程になります。
基本的には学校の近くに学生寮は設置されているため、通学のための交通費がかからないという点がメリットです。
・ホームステイ 相場:月額90,000~180,000円
ホームステイも場所によって金額は変わりますが、安いエリアで食費込だと月額90,000円、大都市で180,000円程かかってきます。
費用は学生寮と比べ少し高いですが、食費が含まれていたりと条件次第では、学生寮よりお得に滞在することができます。
また、アメリカでの生活を直に体験することができるため、異文化を経験できるというのも魅力的です。
③アメリカでの生活費用 相場:月額55000円~110000円
意外とアメリカの留学費用で見落とされがちなのが生活費。
実は、日本に比べてアメリカの物価は全体的に割高なんです。
目安として、食事だとファストフードでも800~1200円、レストランで3500円~8000円。
また、かかる費用の10%~20%のチップが必要になることも忘れてはいけません。
気を付けないと「日本にいるよりも、アメリカでの生活の方が使ってしまっていた!」なんてこともよくあります。
逆に贅沢をしなければ、より安い費用でアメリカ留学することができるんです。
私がアメリカ留学した際は、節約のために他の留学生と食材を買って自分たちで調理し、自国の料理の食べ比べなんてことをしていました。
それもまた異文化を知る経験にもなり、非常に良い思い出となっています。
④アメリカでのビザ申請費用 相場:ビザ申請料17600円、SEVIS費用22000円
アメリカ留学をする際、90日以上滞在する場合はビザの取得が必要となります。
ビザの取得が免除される条件として
・授業が週18時間未満
・滞在期間が90日以内
・EASTの申請および帰国の航空券の予約が完了している
上記の条件を満たせば、ビザ免除プログラムの対象となりビザ申請は不要となります。
しかし、アメリカ留学では、大抵の場合ビザの申請が必須になるため、こちらも必要な費用となります。
⑤アメリカでの海外留学保険 相場:月額12000円~22000円
アメリカ留学で必要になるのが海外留学保険です。
あくまで任意にはなりますが、私は加入をおすすめしています。
海外留学保険では、盗難や紛失、賠償などの保証がつき、もしものトラブルに備えることができます。
費用は日本で加入する場合、平均して12000円から22000円程。
アメリカ留学初日から盗難にあったということも可能性としてはあるので、事前に申し込んでおくといいでしょう。
私の友人も、留学先で携帯をなくしてしまい、保険会社に助けられたなんてこともありました。
またアメリカの大学留学の場合は、すべての在学生に医療保険の加入が義務付けられています。
基本的には、大学が提携している保険への加入をおすすめされますが、留学生保険に入っていれば加入を免除されることもあります。
以上がアメリカ留学にかかる費用の内訳です。
このように、アメリカ留学へするにしても学費以外にもこれだけの種類の費用がかかってしまいます。
ここまでざっとお話しましたが、払うべき費用は非常に多くなってしまいます。
各項目の月額相場を以下でまとめるので、是非参考にしてみてください。
■渡航費用 15~20万円
■滞在費用 55000円~180000円
■生活費用 55000円~110000円
■ビザ 40000円
■保険 12000円~22000円
最後に、より具体的に費用を把握するため、モデルケースで見ていきましょう。
アメリカ留学モデル①
高校卒業後、コミカレへ入学、田舎でホームステイ
学費80万、渡航費20万、滞在費12万、生活費8万、ビザ4万、保険2万円
この場合、年間で368万円の費用がかかります。
アメリカ留学モデル②
大学在学中、夏休みを利用し、1ヵ月語学学校へ留学、田舎でホームステイ
学費15万、渡航費20万、滞在費12万、生活費10万、ビザ4万、保険1.5万
この場合、1ヵ月の留学で62.5万円の費用がかかります。
繰り返しになりますが、アメリカ留学では期間や学校・滞在方法で費用は大きく変わってきますので、あくまで1つの目安として考えてみてください。
また「こんなにアメリカ留学では費用かかるんだ・・・」と思ったあなたのために、次の章では費用を抑えるための節約方法をお伝えしますので参考にして下さい!
安い費用でアメリカ留学-節約のコツ-
ここまでは一般的にアメリカ留学をした際の費用をお話してきました。
大抵の方は“アメリカ留学は高い”という印象を持つはず。
確かに、アメリカ留学ではかなり多額の費用がかかることも事実です。
しかし、費用をなるべく抑えて留学することはできます。
そこで10年以上、アメリカ留学の費用相談を受けてきた私が、ずばり“安くアメリカ留学する方法”についてお話させて頂きます。
いかに安くアメリカ留学をするかそのコツを4つお伝えしたいと思います。
①学費
当たり前ではありますが、アメリカ留学の費用を節約する1番のポイントは、できるだけ費用の安い学校を選ぶことです。
留学費の半分は学費が占めるため、ここを抑えることでアメリカ留学費用はグッと安くなります。
例えば、大学に行きたいのであればまずはコミュニティ・カレッジから始めてみたり、都会から少しはなれた田舎の学校に行ってみたり等、アメリカでは学校の数が多い分、節約するための選択肢も山ほどあります。
もし少しでも気になる学校があれば、1度エージェント等に相談してみましょう。
より安くアメリカ留学することができるかもしれません。
また、意外と知られていないのですがアメリカでは奨学金制度も存在しています。
日本の海外留学支援制度や、直接アメリカの大学から受け取る返済不要の奨学金まで様々あります。
実際に相談に来た方で、奨学金を借りて留学が実現した人も何人も見ています。
この奨学金制度については、詳細ページを用意しているのでこちらをご覧下さい。
②渡航費用
次の節約方法として、渡航費が挙げられます。
皆さんもご存知の通り、年末年始やGW等長期休暇がある時期は相場としては非常に高くなります。
そこを避けて予約するのはもちろん。
方法はそれだけではありません。
できるだけ早めに複数の会社で価格を比較したり、キャンペーンを行っているタイミングを狙ったりと意外と簡単にできることでも節約することができてしまいます。
早め早めの準備が重要なポイントになります。
③滞在方法
アメリカ留学の滞在方法としては前述したとおり、学生寮とホームステイがあげられます。
実は滞在方法も留学費用を節約できる大きなポイントの1つ。
一般的にはホームステイの方が安くなります。
それは毎月払う費用の中に食費も含まれているためです。
ホストファミリーが食事を出してくれる分、コストを抑えることができます。
ただし、学生寮の方が安くなる方法も実はあるんです。
それは他の留学生と同じ部屋でも大丈夫!という場合。
その場合は、一度学校やエージェント等に相談してみましょう。
滞在費用を抑えることができるかもしれません。
私はとにかく安く留学したかったため、シェアルーム型の寮で生活していました。
違う国のルームメイトと異文化交流するというのも留学の醍醐味の1つですよ!
④留学エージェント
今やエージェントを利用して留学をするというのが一般的になっています。
確かに、エージェントのサポートは留学前から留学後まで至れり尽くせりです。
私もアメリカ留学の際、エージェントを使うことは、非常におすすめしています。
しかし、そこでかかってくるのが手数料。
手厚いサポートは非常に有難いことではありますが、自分にとって本当にそのサポートは必要なのか。
アメリカ留学から帰ってきて「このサービスあったけど、結局使わなかった」なんてこともよくある話です。
よく見極めて必要のないサービスは外してなるべく費用を抑えるようにしましょう。
以上が、より安くアメリカ留学をするため4要素となります。
実はこれだけでも、留学における節約になっちゃうんです。
当たり前のようであって、意外とやらないことが多い要素でもあるので、是非これらを実践してみてください。
節約できたお金は、アメリカでの旅行や娯楽に回すこともできるので、よりあなたの留学が充実することでしょう。
まとめ
アメリカ留学にかかる費用については、おわかり頂けたでしょうか。
学費以外にも、実はかなりの種類の費用がかかってしまうんです。
そのため、かかる費用が高くなってしまうことも事実。
しかし、今回私がご紹介した節約方法を利用してより安い費用でアメリカ留学という貴重な経験をしてみてください。
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